「wonder 君は太陽」 静かな強さで人を動かす。
wonder 君は太陽
主演:オーウェン・ウィルソン、ジュリア・ロバーツ、ジェイコブ・トレンブレイ
本作はR・J・パラシオが2012年に発表した小説
『ワンダー』を原作としている。
片目に非対称な耳。なかなか独特の描画ですね。
「僕は普通の10歳の子じゃない」
27回手術をして呼吸が楽に
目や耳も良くなって見た目もマシになった。
でも〝普通〟とは言えない
明るさと悲しさが入り混じって聞こえる
少年のナレーターで始まる…
あらすじ
宇宙飛行士に憧れる5年生のオーガスト・プルマン。遺伝子疾患により27回の手術を行ったことで顔には跡が残っていた。自宅学習を続けてきたオギーだが、両親が外の世界へ送ること決意。始めての学校では試練が待ち受けていた…
トリーチャーコリンズ症候群
頬骨欠如や顎顔面形態の不調和が特徴的な症状としてみられる疾患。別名下顎顔面異骨症ともいう。常染色体優性先天性疾患の中でも稀有な例の一つ。平均して10,000人あたり1人の新生児に見られる。
この作品は「オギー」「ヴィア」「ジャックウィル」など各人物の〝思い〟が描かれていくのが特徴的でした。
オギー、外の世界へ(学校へ)
〝つらい時は、楽しい空想をして〟
他の生徒からジロジロ見られながら初登校するオギーはママの言葉を思い出して進む。
宇宙飛行士の姿をして、みんなから賞賛されるイメージをもつところはとても印象に残った。
学校生活の中でいじめや裏切りなどを乗り越えていく中で少しずつ友情が芽生えていく。
ヴィアの願い
姉のヴィアはオギーのことが大好き。
しかし家族がオギーを中心に回っていることは仕方がないと内に秘めていた。
彼女も高校生活がスタートするも理解者であったミランダとの友情の変化や新たな出会いなどが描かれる。
ただ、彼女の願いは一つ
「ママに見てほしい」
ジャックの気持ち
お母さんに頼まれたことでオギーに近づいたジャック。一緒に居ることでオギーに学んだこと。
一つ 顔には慣れてしまう
二つ すごく賢い
三つ かなり面白い
四つ ずっと友達で居たい
ジャックは5年生の全生徒の中で誰と一緒に居たいか、間違いなくオギーを選ぶと。
オギーと接してく中で「親友」と呼べる存在に。
知るためには、よく〝見る〟こと
各人物のそれぞれの思いがある中
物語は修了式に向けて進んでいきます。
〝ありがとう 入学させてくれて〟
オギーがママにしっかり伝えた言葉。
困難を乗り越えた先の「成長」を感じた瞬間でした。
ブラウン先生の格言
〝人をいたわれ。みんなも闘ってる。
相手を知りたかったら、やることは1つ。
よく見ること〟
言葉通り。知るためにはよく見ろ。
最後のオギーの姿は自信をもって「見て」と胸を張っているかの様でした。
作者のパラシオさん
原作者のパラシオさんがエキストラ出演‼︎
修了式に参加したとのことです。
〝偉大さは強さの中にはない
強さを正しく使うことの中にある
最も偉大な人とは自分自身の魅力で
多くの人の心を動かす力を持っている〟
修了式で校長のスピーチを聞き、胸がいっぱいになったらしいです。
最後は名言のオンパレードでした。
ワンダー=奇跡の子
思わず応援したくなるヒューマンドラマです。
是非ご鑑賞くださいね‼︎